九段日記

証券コードについて

2020-03-03

はじめに

株式投資家ならば誰でも各株式には4桁のコードが振られていることを知っていると思います。
具体的には、

  • 7203:トヨタ自動車
  • 8411:みずほフィナンシャルグループ

などです。
一般的には証券コード、銘柄コードなどと呼ばれると思います。
普通は上記以上の知識は不要ですが、「コードの付番規則」や「このコードの正式名称」などが気になったので調べました。

株式銘柄コードとは

各株式、債券へのコードの付与は証券コード協議会が行っており、付番規則は株式及び公社債銘柄コード設定、変更及び削除に関する取扱い要領というPDFに記載されています。
網羅的な内容を知りたい場合はこのPDFを読むのが早いです。
この中に「株式銘柄コード」についても記載されており、

株式銘柄コードは、固有名コード4けた、予備コード1けたの合計5けた

とされています。
一般的には銘柄コードといえば4桁で表すと思いますが、株式に振られるコードを5桁で表現している例はたまに見かけます。
例えば、東証のサイトでは「コード」を72030のように5桁で表記しています。

7203

この前4桁部分が「固有名コード」、最後の1桁が「予備コード」となります。

固有名コード

「固有名コード」は各一般事業会社等に付番されているものです。
このコードが業種別に割り振られていることはよく知られています。 Wikipediaには下記のような表があります。

コード 業種
1300番台 水産・農業
1500番台 鉱業
1600番台 鉱業(石油/ガス開発)
1700番台〜1900番台 建設
2000番台 食品
3000番台 繊維・紙
4000番台 化学・薬品
5000番台 資源・素材
6000番台 機械・電機
7000番台 自動車・輸送機
8000番台 金融・商業・不動産
9000番台 運輸・通信・電気・ガス・サービス

証券コード 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ただ、この規則のソースは確認できませんでした…。間違ってはいないと思いますが。
前述の株式及び公社債銘柄コード設定、変更及び削除に関する取扱い要領では、

株式銘柄コード(固有名コード)は、別に定める株式銘柄コード枠の余裕コードを使用し、 可能な限り、1993 年 7 月 5 日の改正前の本取扱い要領に定められた設定基準を基本と して設定する。

とあり、「改正前の本取扱い要領」には記載されていそうですが、今の所発見できていません。
証券コード協会の業種関係の FAQでは、

Q3. コードと業種にはどのような関係があるのですか?
A3. 従来は業種ごとに ○○○○ 番~ □□□□ 番というように証券コードの範囲を定めており、コードを見れば業種がわかるようになっていました。しかし現在では業種によっては銘柄数が多すぎて範囲をはみ出してしまうケースも出てきたため、まったく別の番号が振られるケースがあります。また、いったん上場したあとで業種が変更になった場合にもコードは変更しないため、やはりコードと業種との関係はないことになります。

「従来はコードを見れば業種がわかるようになっていました」となっています。

なお、1300番未満は空いているわけではなく、公社債に利用されています。
具体的には、

種別 コード枠
国債(内国債) 0000 ~ 0099
地方債(公募地方債) 0100 ~ 0199
地方債(非公募地方債) 0200 ~ 0499
外国債券 0500 ~ 0599、0800 ~ 0899、0980 ~ 0999
特殊債 0900 ~ 0949
金融債 0950 ~ 0979
オーバーフロー領域 0600 ~ 0799、1000 ~ 1299
株式(ETF・REIT等のその他証券を含む) 1300 ~ 9999

証券コードブック 2019 年 4 月版 2 ページ

となっており、例えば、

  • 0101:北海道公募公債
  • 0501:韓国政策金融公社債券

などとなります。
上述の証券コードブックには固有名コードの一覧が記載されています。

ちなみに、証券コード協会の証券コード関係の FAQでは

Q7. 上場廃止等で使用されなくなった証券コードは、別の会社に割当てることがありますか。
A7. 平成5年7月以降に上場廃止等で使用されなくなった証券コードは、再び別の会社のコードとして再度使用することはありません。ただし、それ以前に、一旦削除されたコードは、別の会社に割当てられることがあります。

とされており、固有名コードは基本的に再利用されないことが記載されています。

これもあって、4桁の数字による固有名コードは有限であり、将来的には英文字を使うことになるようです。 詳細は証券コードの将来対応に関する再確認 ~固有名コード枯渇後の基本方針について~に記載されています。データベースなどの設計で固有名コードを数字だけだと考えていると面倒な改修をしなければならなそうですが、まだ将来の話ではあり、上記のPDFでは

2019 年 8 月末現在、固有名コードの残コード数は、株式・ETF 等の合計で 2,000 未満

とされています。これを使い切ったあとに英文字を導入することになります。

予備コード

ここまで4桁の固有名コードについて書いてきましたが、株式銘柄コードは4桁の固有名コードと、1桁の予備コードから構成されます。
予備コードは株式の種類を表し、

  • 1:新株式
  • 2:第二新株式
  • 5,6:優先株式
  • 9:新株予約権証券

などのようになります。例えば、

  • 25935:(株)伊藤園第一種優先株式

が現在上場しています。2593が伊藤園、5が優先株式を意味しています。

その他

いろいろ書いてきましたが、証券コード関係の FAQには

Q3. 証券コードとはどのようなものですか?
A3. 証券コードには、通常目にする 4 けたのコードに代表される「銘柄コード」のほかに 12 けたの「ISIN(アイシン:International Securities Identification Number)」と呼ばれるコードがあります。銘柄コードは、証券会社で注文を受け付けるときなどによく使われます。ISIN は通常目にすることは少ないですが、証券の決済、保管、流通のためのデータとして多く使われます。また、ISIN は国際証券コード仕様 ISO6166 で定められている国際的に統一されたコードですので、海外との取引においては欠かせないものとなっています。

のような記載があるので、結局「あの4桁の数字」は東証的には「銘柄コード」と呼ぶのが正式なのでしょうか。東証内でも表現が揺れている様に見えます。1つの正式名称のようなものはなく、一般的には「証券コード」とか「株式銘柄コード」などいろいろな呼称で通じるでしょう。